週刊なるほど!消費税

輸入の際の消費税(1)

第102号 2004/11/29

【先生】

 紅白の出場歌手も決まって、いよいよ年末という感じです。

【生徒】

 そのころはきっと飛行機の中だから見れないなぁ・・・ まぁいつも見て

ないケド。毎年代わり映えしないメンバーだし、合間の企画がやらされて

る感たっぷりだし・・・

【先生】

 目玉商品的な人は見当たらないですね。今年は暴れん坊な将軍様

に期待というところでしょうか。

【生徒】

 最近の将軍サマはサンバやマンボ歌うんですね。白粉塗って金ピカの

衣装で腰をカクカク・・・江戸時代の将軍様にも見せたかった・・・

 でも「あれはサンバじゃない」ってラ○スが言ってました。

【先生】

 きっとブラジル人もびっくりですね。ぜひリオのカーニバルに参加して

将軍パワーを発揮しまくってほしいものです。

 さて、今回から「輸入の際の消費税」というお話に入ります。

【生徒】

 前に輸出は免税取引ってやりましたよね。

【先生】

 輸出は国内取引だけれども、最終的な消費地が国外になってしまうため、

消費税は免除するということでした。

 逆に輸入の場合はどうでしょう。たとえ海外から買ってきたとしても、最終

的な消費地は国内ですので、今度は消費税をかけようということになるわ

けです。

【生徒】

 うーん・・・そのくらいは大目に見てほしいけどなぁ・・・

【先生】

 課税の公平性を期するためにもそういうわけにはいかないのです。

【生徒】

 でもそうすると消費税の金額ってどうなるんですか?海外で買ったときには

もちろん5%上乗せされるなんてことはないし・・・

【先生】

 今はネットが発達して、個人でも国内にいながら簡単に海外から商品を買う

ことができるようになりました。

 消費税は日本の法律ですから、代金の決済時に海外の業者に支払うこと

はありません。

 購入した物品が荷揚げされ、保税地域から引き取ったときに、関税等と一緒

に計算され、納めることになります。

【生徒】

 なるほど。購入代金に5%上乗せされるのは通常と変わりないですね。関税

がある分、ちょっと負担が大きくなるかも・・・

【先生】

 それだけではありません。輸入の場合の消費税は、単純に購入対価に5%を

かけて算出するものではないのです。

【生徒】

 え?!もしかして6%とか7%とか・・・

【先生】

 税率は同じですが、購入対価がそのまま課税標準(税金をかけるもとの金額)

とならないからです。

 輸入取引は国内での取引とは異なる部分が多いですので、次回から詳しく見て

いくことにしましょう。

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