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生命保険の活用

第266号 2016年07月

1.はじめに

日本生命の担当者が、「日本生命にしては珍しく、かなり返戻率が高い商品が出ました」と、自信をもって薦められた商品を紹介いたします(法人向けの商品です)。

2.保険の目的

個人向けの生命保険の目的は、病気やケガでの医療費の補てん、一家の大黒柱に万が一があった場合の補償などが考えられます。

一方、法人向けの生命保険の目的は、役員退職金の財源作り、利益に対して保険料を損金として計上することによる決算対策及び財務体質の強化などが考えられます。

3.1/2損金タイプ

毎年支払う保険料の2分の1が法人の損金に算入される生命保険です。保険料の残りの2分の1は法人の損金になりませんので、保険積立金として資産計上されます。

この保険の特徴は、返戻率が高いことです。返戻率とは、保険を解約した時の払戻金を解約までに支払った保険料の累計で割った割合です。

返戻率が90%ということは、解約までに支払った保険料の90%が戻ってくるということです。

4.60歳で契約して97.1%戻る

1/2損金タイプは、年齢が高いと返戻率も高くなります。年間保険料1,295万円の保険を60歳で契約して、7年経過後に解約すると、返戻率は97.1%で8,639万円の解約返戻金が法人に戻ってきます。

役員退職金の原資としては十分な額で、かつ支払った保険料の1/2は法人の損金となりますので決算対策としても有効です。

5.全額損金タイプ

支払った保険料の全額が法人の損金となるタイプの生命保険です。法人の利益に保険料の全額が損金として充てられますので、決算対策として効果があります。しかし、その分返戻率が1/2損金タイプより低くなります。

6.26歳で契約し86.2%戻る

全額損金タイプは、1/2損金タイプとは逆に年齢が若いと返戻率が高くなります。

年間保険料255万円の保険を26歳で契約して、5年経過後に解約すると、返戻率は86.2%で1,087万円の解約返戻金が法人に戻ってきます。4年経過後に解約しても返戻率は81.1%ありますので、ここ数年は利益が見込め、その後の見通しが不明のような場合には、利用価値があるでしょう。

以上の保険商品に興味のあるお客様は、担当者までご連絡ください。

雇用保険料率が下がっています!

平成28年4月から雇用保険料率が引き下げられていますのでご注意ください(労働者負担分)。

  • 一般の事業  0.5%→0.4%
  • 建設の事業  0.6%→0.5%

保険料率を引き下げていない例が見られますので、確認しましょう。

アトラス総合事務所 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
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